京都向源代表
天納玄雄よりご挨拶とお礼
向源を京都で開催するにあたっての主催者・代表を努めました、天納玄雄です。
月日の流れるのは早いもので、あの刺激的で熱気に包まれた二日間から一ヶ月と少しがたちました。慌ただしくも充実した日々が、まるで昨日のことのように思い出されます。
初めて東京を飛び出した「向源」は、京都の奥座敷、大原の4つの寺院を会場として二日間開催されました。
初めての事だらけで、不安とともに当日を迎えた京都向源ですが、こちらの心配をよそに本当に多くの方が参加してくださり、そして、たくさんの温かい言葉を頂ました。
第一回目の試みとしては、大成功と言って差し支えないと思います。
そもそも僕が「向源」を主催するとこになったのは、昨年10月、東京国立劇場50周年の声明公演のステージで「向源」代表の友光さんと久しぶりに再会したのがきっかけでした。僕の「向源を京都でやりませんか?」という誘いに、友光代表が快く応じてくれたのです。
そして何度か友光代表とお会いして、打ち合わせを重ねていくうちに、宗派や宗教の枠組みを超えて活動する「向源」には、きっと世の中をいい方向へ向かわせる力強さが秘められていると感じました。この時の直感は、僕がずっと悩んでいた「自分は僧侶として、どのように社会と関わることができるだろうか。自分には何ができるのだろうか」という問に対しての一つの指針となったのです。
そして初めての「京都向源」を通して、漠然とした直感は確信に変わりました。
ワークショップが終わって、少し興奮気味に感想を話したくれた男性。たまたま観光で訪れたのに「お坊さんと話そう」に参加できて素晴らしい体験をさせてもらったと、後日感想のお電話を下さった女性。新しいご縁の輪が広がった、新しいインスピレーションが得られたと、嬉しそうに語ってくれた講師の先生。楽しそうに、弾ける笑顔で参加者を迎えるスタッフたち。穏やかな初秋の空気の中に、その最高な空間は確かに存在していたのです。
きっと、向源に関わった方すべてが、友光さんが「夢の国」と表現した空間で、自分自身と向き合う時間を共有できたからこそだと思います。
本当に多くの方に支えられて、「京都向源」を成功に導くことができました。これで「初めての京都向源」は一区切りとなります。
京都向源へ参加して、素晴らしい時間を共有してくださった皆様、その時間を作り上げるために尽力してくれたスタッフの皆様、向源の理念に賛同して最高のコンテンツを用意した下さった講師様、イベントを多方面からバックアップしてくださった協賛・協力企業様、沢山のアドバイスを頂いた関係団体の皆様、素晴らしい会場を提供していただいた大原のご寺院様。どれか一つ欠けてしまっていたら、京都向源の成功はありませんでした。
心から感謝をこめて。
本当に有難うございました。
平成二十九年十一月十七日
京都向源代表 天納玄雄
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