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スタッフインタビュー vol.1

私たちと一緒に、世界最大級の寺社フェス『向源』のお手伝いをしてみませんか?ただいま向源では、ボランティアスタッフを募集しています。

2020年の東京オリンピックに向け「文化のオリンピック」となるべく毎年進化を遂げている向源は、メディアや各業界からも多くの注目を集めています。そんな向源の大きな特徴は、ボランティアで運営されているということ。昨年2015年は20代~60代の250人近いボランティアスタッフにご参加いただき、2日間の開催で6000人もの方々がご来場くださいました。今年は都内3か所で一週間にわたり開催され、さらに大きなイベントへと成長します。

向源ってどんなイベント?

どんな人が参加しているの?

参加したらどんないいことがあるの?

といった疑問にお答えすべく、ここでは実際に向源で働くスタッフのインタビューをご紹介。外からはわからない向源の魅力を感じていただければと思います!

事務局 横川さんの場合

海外向けオンライン仏具店「Tokyotrad」を経営する横川広幸さんは、2016年向源の事務局長。向源の全体像を優しく、かつ冷静に見つめるまなざしが印象的な方です。仏教に関わる仕事に携わっているけれども、お坊さんではない。そんな横川さんにお話を伺いました。

仏教との出会いは意外なところに

「最初は海外向けに日本文化全体を扱うオンラインショップにするつもりでしたが、仏像を求める人がなぜか多く集まり、海外向けの仏具専門店にシフトしました。それでも当初は単純にインテリアやフィギュア感覚での人気を予想していました。仏像って手が何本もあったり顔が何面もあったりするような奇抜なデザインが多いですから、興味をひくのだろうと思っていたんです。ところが蓋を開けてみたら、購入者の大半が仏教徒でした。僕の店では仏像の説明も一緒に記載しているのですが、購入者とやり取りするうちに「仏像のことをきちんと知っている人から買いたい」との思いで僕の店を選んでくれたことがわかりました。そこから仏教の勉強を本格的に始めて、知識を蓄えていきました。 すると不思議なもので、何故だか既に知っていることが多く勉強が苦痛にはならなかったんです。仏事に厳しかった祖母によって、幼い頃から知らず知らずのうちに刷り込まれていたんですね。日本では「宗教」という言葉自体に過剰なアレルギー反応が起こりがちですが、そんな背景もあって僕自身はこの向源というイベントを知った時も自然とおもしろいなと思いました」

向源は破壊と創造の歴史

「向源の存在は、知人のお坊さんをかこんだ食事の席で知りました。そこからワークショップの講師ができる方を紹介するご縁があり、その時に参加者として向源を体験したのが最初です。次の年から物販に2年間携わり、今年は事務局長を務めることとなりました。

6回目を迎える向源ですが、意外とこれまでの間に組織ががっちりと構築されてきたわけではないんです。会場、規模、会期には毎年なんらかの変化があります。中でも大きな変化を取り入れる年には一からのスタートが必要で、前年までの経験を生かせない部分が出てきます。いわば、破壊と創造の歴史ですね。年ごとにスタッフが入れ替わるのは避けられないけれども、誰かがいないとダメになるというほど柔なものではないんです。中枢がごっそり抜けてしまっても、向源はあり続ける。だからこそ、ある程度自由に新しいことができる場だと思います。今年は初めて、寺社仏閣を離れた日本橋の街で開催されます。向源にとって大きな変化の年ですから、スタッフの在り方も変わってくるはずです」

向源だからできる「本当の交流」

「“源”に“向かう”と書く向源は、来場者だけでなくスタッフにとっても自分自身の源を見つめる機会になります。特にそのことが強く主張されてはいませんが、「伝統」や「和文化」というのはあくまでも表層です。向源での仕事ではキャリアや学歴といった日常生活で無意識のうちに武器にしているものが全く役に立たないので、脱ぎ捨てざるを得ない。すると、自分でも見えていなかった生身の自分に気づかされます。

ボランティアという善意の人の集まりによって動かすイベントなので、企業のようにビジネス的な割り切り方はできません。お互いに日常での武器を脱ぎ捨てた丸裸の状態で、このイベントを前に進めなくてはいけない。それが難しさであり、向源ならではの面白さだと思います。

年齢層は幅広く、お寺や伝統文化への興味も人それぞれです。とらえどころがないと言えば全くとらえどころのない集まりなんだけれど、それが縁と言う事なのかもしれません。とらえどころがないからこそ、どんな人にもポジションがある。権力やお金が介在しないところで人間関係を築き、工夫しながら向源を動かしていく。それって本当の意味での「交流」になるんじゃないかなと思います」

成功体験が生きていく

「おもしろいなと思うのは、自分が引き受けたものが少しずつ形になってくる時です。お坊さんや寺社仏閣の持つ信頼感によって、民間人だけの団体では難しいことも企業の方に受け入れていただくことができました。思い出されるのは、僕が会社勤めをしていた20代後半の時に上司が言ってくれた「なんでもいいから成功体験を持ったんだからこれは強いぞ」という言葉です。これは今も僕の中で大きな励みになっています。

向源ではお坊さんと身近に接する時間が多いためなのか、スタッフ同士にも自然と穏やかな空気が流れていて大きな失敗や揉め事も少ないです。そういう点で向源のスタッフは、失敗よりは何らかの成功体験を得ることの方が多いでしょう。若い方には特に、できるだけ多くの成功体験を重ねてほしいなと思います。それがその先の人生でプラスに働いていくはずですから」

 

(文:芳川末廣 写真:吉田 貴洋)


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